ロボットプログラミング教室が良いって聞くけど、月謝が高いし悩むなあ・・・
といった、お悩みを解決するため、おうちでできる、こども向けロボットプログラミング教材をご紹介します。
こどもと遊びながら、サイエンス、エンジニアリング、プログラミングを学べますよ。
本記事の内容
- レゴブーストを使用して、レゴWEDOのプログラミング教材を使用する方法
- オリジナルロボットの組み立て方
- 課題への取り組み方
レゴブーストでロボットを組み立てて、プログラムを書き込み、課題に取り組みます!
こんな方におすすめ
- 費用をおさえてこどものプログラミング教育に取り組みたい方
- おうちでこどもと一緒にプログラミング教育を楽しみたい方
- ロボットプログラミング教室を検討中の方
- レゴブーストの遊び方を知りたい方
目次
ロボットプログラミング教育をDIYするぞ〜!
こちらもCHECK
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【実体験レビュー】レゴブーストとWEDO2.0の性能を比較評価
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1. 【プログラミング教材】WEDO2.0の基礎プロジェクト1「引く力」に取り組む
このプロジェクトでは、レゴブーストでプルロボットを組み立てて、プログラミングを行い、WEDO2.0の基礎プロジェクト1 引く力 にチャレンジします!
レゴWEDO2.0のカリキュラムは、無料の専用アプリ内で閲覧することができますよ。
このプロジェクトの目標は以下の通り。
目標
- プログラミングでロボットを動かす体験を得る
- まさつ力とつりあいの概念を学ぶ
- 要素を分割して考える力を養う
ものの仕組みや力のはたらきを、実体験として楽しく学ぶことができるのが、ロボットを使った教育のいいところ。
体験ベース・親子のコミュニケーションを通して、文科省の発表している「主体的・対話的で深い学び」を先取りしちゃいましょう。
2. 【レゴブースト改造】プルロボットの組み立て方
レゴブーストを使って、荷物を引っ張ることができるロボットを組み立てます。
写真を見ながら組み立ててみましょう。
レゴブーストのセットだけで組み立てられます。
【パーツリスト】 レゴブースト版プルロボット
駆動ユニットの組み立て方
外部モーター1個で両輪を動かすために、歯車を使います。
今回使う歯車は、かさ歯車。(ベージュの歯車)
ベベルギア とも呼ばれ、軸の向きを変更することができます。
台車の組み立て方
裏から見た図
青色の丸い部品がポイント!
台車のまさつ力(すすむ向きと逆向きの力)を小さくするために使用しています。
パーツリストです。
ボディの組み立て方
ボディは動作に影響しないところなので、好きなかたちにアレンジしてね。
かっこいいロボット、かわいいロボットを作ってみよう!
3. 【プログラム説明】プルロボットのプログラムを組んでみよう
ロボットを組み立てたら、次はプログラミングを行いましょう。
写真のプログラムは、スタート後、50パーセントの速度で3sec間、まっすぐ進むプログラムです。
モーターは速度を −(マイナス)にするとモーターの回転方向を逆にできます。
プログラミングブロックの説明書は以下の記事からPDFを無料ダウンロード可能ですので是非どうぞ。
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参考【無料説明書】レゴブーストのプログラミングブロックと作り方の説明書【日本語PDF】
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4【課題】レゴブースト版プルロボットをプログラミングし、まさつ力を学ぼう!
このカリキュラムで、
- 力のつりあい
- 荷物のまさつ力
- タイヤの空回りとグリップ力
を楽しみながら学びましょう。
たくさん物を運べるロボットのしくみは、まさつ力を表す以下の式で説明ができます。
F = μN
F :摩擦力
μ :摩擦係数
N :地面に垂直に働く力(垂直抗力)
え、式が出てくるのか・・・読むの止めよう・・・
と思った方、安心してください。
カリキュラム内で、式を使った授業や説明はでてきません。
課題を解決しようと試行錯誤する中で、自然に物理の法則を体感できます。
例えば、台車の底に球状のプレートを取り付けることで、ロボットが前に進みやすくなります。これは、台車のすべりが良くなるからです。
すべりが良くなるということは、μ:摩擦係数(すべりにくさ)の値が小さくなり、F:まさつ力が小さくなるので、ロボット全体の進む力が強くなります。
このように、公式を勉強しなくても、ロボット教材を使った経験のひとつひとつが、物理の公式につながっています。
科学の楽しいところですね~
こどもが興味を持てば、式に触れても良いかもしれませんね。
この辺りは、こどもの性格やご家庭の教育方針によりけりですので、あなたにぴったりのやり方を見つけてください。
楽しみながら学べるミッションを2つ、用意しましたので、ぜひ試してみてくださいね。
ミッション1 力の向き と まさつ力
まさつ力とは、物が動こうとしたときに、物と物の間にかかる、逆向きの力のことです。
例)ぞうきんがけ
「ぞうきんを押さえる力が大きい」
「ぞうきんと床の接触面がすべりにくい」
時ほど、進む方向と逆向きの力、まさつ力が大きくなり、ぞうきんがけが大変になります。
でも、拭き取る力も大きいので、床はキレイになります。
なので、ぞうきんはしっかり上から押さえて床掃除をしましょうね☆
課題
Q1 ロボットが動かなくなるまで、荷物を少しずつ増やしましょう。どのくらい運べたかな?
Q2 ものを引っ張る時、どんな力が働いているかな?モデル図を描いて、力の向きを矢印で描いてみよう。
参考図
Q3 たくさん運ぶためには、どこをどのように変更したら良いかな? アイデアを書き出そう!
Q4 そのアイデアを実行してみよう! 結果はどうだったかな? 変更前と比較しましょう。
Q5 ロボットがなぜうまく動いたのか?(動かなかったのか?) 自分の言葉で説明しよう。
説明
以下の2点がポイントです。
荷物を増やすと・・・
地面を押す力(N)が大きくなる → まさつ力(F)が大きくなる
荷物がすべりにくいと・・・
まさつ係数(μ)が大きくなる → まさつ力が大きくなる
自分で考えて手元のロボットでトライすることで、理解が深まることでしょう。
トライアンドエラーを繰り返す過程で、
アイデアを考える→やってみる→結果を確認→次のアイデアを考える→やってみる・・・
といったPDCAサイクルを自然に回せるようになります。
知識そのものも大事ですが、考える力や、実践力も大事にしたいですね。
話がそれました。ミッション2に進みましょう!
ミッション2 タイヤのグリップ力とスリップ
ミッション2では、タイヤを変更して、すべりやすさの違いが、ロボットにどのような影響を与えるか、確認します。
課題
Q1 タイヤをゴムタイヤからプラスチックタイヤに変更してみよう。運べる数・重さはどうなるかな?
Q2 運べるものの数が変わったのはなんでだろう? 予想してみよう。
Q3 プラスチックタイヤを取り付けたとき、タイヤの動きはどうなったかな? なぜそうなったか考えてみよう。
Q4 普段の生活で、どのような時にスリップは起こると思いますか?
Q5 タイヤをスリップさせないためには、どうしたらいいだろう?
説明
タイヤと路面のまさつ力よりも、路面を蹴る力の方が大きいときに、タイヤは空転します。
しかし、路面がざらざら・でこぼこしすぎていても、車は速く走ることができません。
でこぼこしていると、タイヤの転がり抵抗(回転しにくさ)が大きくなり、進む力は小さくなります。
つまりタイヤの回転をジャマせず、まさつ力をいかに確保できるか?がポイントです。
ポイント
- モーターからタイヤの間でブロック同士がぶつかっていないか?
- タイヤの回転はスムーズか?
- タイヤに重心はうまく乗っているか
- 脚と路面のまさつが大きくないか?
- 台車と路面のまさつが大きくないか?
アイデアが成功するかどうか、ロボットを使って実証してみましょう!
まとめ
以上、「引く力」のカリキュラム紹介でした。
遊びの中から学びを得る。興味を持って主体的に取り組んだことは、忘れないものです。
理科や物理でまさつ力の式を習った時、本記事での体験は、より深い理解に一役買ってくれるでしょう。
本記事で紹介したレゴブーストとWEDOはamazonで購入できますよ。価格は日によって変わるので、確認してみてください。
21/2/24追記:WEDO値上げしてますね・・・
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