
自宅でのプログラミング教育にロボット教材の導入を検討しています
レゴブーストとWEDOの性能や教材はどこが違うの?
このようなギモンを解決するため、レゴブーストとWEDO2.0の価格・内容物・機能・教材を比較しました。
本記事の内容
- 価格の比較
- ブロックや収納ケースの比較
- センサーの比較
- プログラミングソフトの比較
- 教材有無の比較
- レゴブースト版マイロの組み立て方
- レゴブーストでWEDOの課題をやってみた感想
本記事の信憑性
レゴブーストとWEDO2.0の両方を所有しております。
また、レゴブーストの組立説明書をkindleストアで14冊出版しています。
組立・プログラミングの実体験に基づいた、評価・レビューを記載しました。
ブロックやセンサーの種類、プログラミングソフトの使用感、教材の活用方法など、
詳細まで踏み込んだレビューを記載しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- 【レゴブースト & WEDO】セット内容と価格の比較
- 【レゴブースト & WEDO】センサーの機能比較
- 【レゴブースト & WEDO】プログラミングソフトの比較
- レゴブーストでWEDOの教材を使ってみた
*追記*
28台分のロボットの組立説明書をkindle unlimitedで無料公開しています。
本記事で紹介する、レゴブーストでレゴWeDoのカリキュラム対応ロボットを20台含んでいます!
レゴブーストを有効活用したい方はぜひどうぞ!
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1.【レゴブースト&WEDO】セット内容と価格の比較
まずはセット内容と価格の比較です。
何が含まれていて、いくらなのか?簡単にまとめました。
LEGO WEDO2.0の内容と価格
価格:28,300円 2021年7月9日現在
WEDO2.0のセット内容
- スマートハブ(LED・マイク内蔵)
- 距離センサー1個
- 傾きセンサー1個
- モーター1個
- ブロック 280ピース
- 収納ケース
- シール
レゴブーストの内容と価格
価格:17,000円 2021年7月9日現在
7/9コメント:17000円〜19000円が相場なので、この価格はお買い得ですね。
レゴブーストのセット内容
- ムーブハブ (モーター×2、LED、マイク、傾きセンサー×2軸)
- カラー&距離センサー1個
- 外付けモーター1個
- ブロック 847ピース
- プレイマット
- ポスター
レゴブーストの方がたくさん入って10000円以上安いのデス!
しかし、レゴブーストには含まれていないものがあります。。。
【BOOSTデメリット1】レゴブーストには収納ケースがない
レゴWEDOは専用のケース付きですが、レゴブーストには含まれていません。
わが家では、100均のしきりケースを使い、色別に分けて収納しています。
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参考レゴブーストの収納方法【100均セリアsikiriシリーズ】
続きを見る
【BOOSTデメリット2】レゴブーストには教材がない
レゴWEDOはアプリ内に専用の教材と指導者用資料を含んでいますが、レゴブーストのアプリには含まれていません。
この点については、「レゴブーストでレゴWEDOの教材に取り組む」という代案を考えました。
詳しくは後ほど、5章でご説明します。
2.【レゴブースト&WEDO】センサーの機能比較
レゴブーストとWEDO2.0のセンサーを比較しました。
大きく異なる以下4項目を紹介します。
- カラーセンサーの有無
- チルトセンサの軸数
- モーター台数とエンコーダの有無
- 同時使用可能なセンサとモーターの数
マニアックな内容なので、興味のない方は読み飛ばし推奨です!笑
【距離センサー比較】レゴブーストはカラーセンサー付き
レゴWEDO(右)は距離のみの検出ですが、レゴブースト(左)は距離と色を検出可能です。
WeDoにはカラーセンサーはついてませんが、レゴブーストには色を識別できるカラーセンサーがついています。
スクラッチなら6色(赤・青・黄・緑・白・黒)
ブーストアプリなら9色(追加で、オレンジ・紫・水色)を識別可能。
6色を識別できるということは、ボタンが6個ついているようなもの。
カラーセンサーが使えると、オリジナルのロボットやゲームの創造の幅が広がります。
色ブロックを鍵にした宝箱の例です。
指定した色でないと鍵が開かない宝箱。間違えると砲弾が飛んでくるのは、やりすぎですが。
プログラムを変えれば、正しい順番でないと開かない宝箱にすることもできます。なんでも隠せますね!(!?)
カラーセンサーがついていると、入力のパターンが大幅に増える
補足:レゴブーストの距離&カラーセンサーのLEDは光らせたり、色を変えたりできます。
ひとつのセンサーで2入力1出力の3役をこなせちゃうスグレモノなのです!
【チルトセンサー比較】実はセンサーの数がちがいます
チルトセンサーとは傾きを検出するセンサーです。
WEDOは【外付け1軸のみ検出】
レゴブーストは【ムーブハブ埋め込みで 2軸検出】です。
人の「あたま」で例えるなら
WEDOは①うなずく方向の1方向の傾き
レゴブーストは①うなずく方向と、②首をかしげる方向の 2方向の傾きを検出できます。
軸や座標の考え方を体験ベースで自然に身につけられる点においても、ロボット教材は優秀ですね。
【モーター比較】3個あればロボットの走行+αを楽しめる!
WEDOは【外部モーター1台】でエンコーダ(角度センサ)は無し。(右)
レゴブーストは【ムーブハブ 埋め込みモーター2台】と【外部モーター1台(左)】の計3台でエンコーダ付きです。
モーター1台だけだと、自由自在にカーブ・方向転換がむずかしいので、物足りないかなと感じました。
モーターが3台あれば、モーター2台を走行系に使用しつつ、残りのモータ1台でアームなどを動かせます。
レゴブースト公式のバーニーは、キャタピラに2つのモーターを使用しつつ、くびの動きに外付けモーターを使用していますね。
【秘密のセンサー】レゴブーストのモーターはエンコーダー付き
レゴブーストのモーターブロックにはエンコーダーと呼ばれるセンサーが埋め込まれています。
エンコーダーは、モーターの現在位置を検出するためのセンサーです。
モーターが、自分自身の現在位置を知るために取り付けられています。
産業用のロボットや加工機など、精密な位置制御が必要な機械のモーターには必ず内蔵されているセンサーです。
エンコーダなしの場合は、
「○%の速さで、○sec動かせ!」といった時間制御しかできないですが、
エンコーダありの場合は、モーターが自分の現在位置を検出できるので、
「○mm/secの速さで、○度の位置まで動かせ!」のような位置制御・数値制御ができます。
センサーを使いこなすと、創造の幅が広がります。
エンコーダの存在は、箱や説明書にも書かれていないので、レゴブースト購入時には気が付きませんでした。
モーターの中に組み込まれてある秘密のセンサーです。
LEGO社さんの「よかったら使ってね!ちなみにコマンドは用意しておいたよ!」ってスタンス好きです。
モーター角度センサーの使用例
https://twitter.com/MocchanRobot/status/1336665266441179136
釣りざおのリールにしてみました。
モーターに取り付けたリール(ハンドル)を回すと、モーターの現在角度が変化します。
これを「リールが回った」として検出し、さかなつりを再現しました。
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実際に楽しんでもらえて
胸熱です!7歳の子が1人で作りきるとは!
プログラミングや機械など
テクノロジーに興味を持つ
きっかけになればうれしいです😊#scratch https://t.co/yF38JLGLgJ— みおろぼ🤖レゴブースト×プログラミング (@MocchanRobot) May 15, 2021
ポイント
レゴブーストのモーターは入力機能としても使用できる
同時使用可能なセンサ/モーター数
比較した結果、入出力数は、レゴWEDOは4点、レゴブーストは13点でした。
ブロックの数だけでなく、センサーの種類、モーターの数、同時に使える数が多いと、手の凝ったものを作ることができます。
レゴWEDO 合計4点を同時使用可能
入出力ポートが2+内蔵マイク入力が1+内蔵LEDの出力が1 = 4点
組み合わせ例
- 2出力:モーター1+LED1
- 2入力:傾き1軸(or距離1)+マイク1
レゴブースト 合計13点を同時使用可能
入出力ポートが2つ+ムーブハブ にたくさん埋め込み(以下参照) = 13点
組み合わせ例
- 5出力:モーター3+LED2
- 8入力:モーター角度3+マイク1+カラー1+距離1+傾き2

むずかしいなと思っても問題ありません。
最初のうちは使わずに、慣れてきたら使えばいいのです笑
センサー比較結果の結論
ハードウェアはWEDO2.0よりもレゴブーストの方が数・機能ともに充実している:)
3.【レゴブースト & WEDO】プログラミングソフトの比較
専用アプリは、以下の役割をもち、WEDO・ブーストとも必ず使用するソフトです。
- プログラミングソフト
- 組み立て説明書
- カリキュラム
専用アプリの仕様や使い勝手を見ると、
WEDO2.0は「教育機関向けの教材」、レゴブーストは「家庭向けの玩具」と方向性が異なることを実感できました。
レゴWEDO専用アプリ
レゴWEDOの専用アプリの良い点と残念な点についてまとめました!
いいところ
- 24種類のプロジェクト(カリキュラム)が用意されている。
- 指導者向けの資料が用意されている。
- 32種類の組み立てモデルライブラリが用意されている。
- 文字での説明がされてある。
ざんねんなところ
- 使えるプログラミングブロックが少ない(合計24種類)
- 条件分岐が使えない。(スクラッチと接続すれば使用可)
- スマートフォンで操作できない。
- 文字が多く、大人のサポートが必要
教育機関向けのキットということで、カリキュラム・説明書・指導要領など、指導者へのサポートが充実している印象です。
レゴブーストと比べて機能は少ないですが、学びの要素は強いです。
子ども用と親用のテキストがめちゃめちゃわかりやすいだけでなく、課題添削もついてきます。
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レゴブーストアプリ
レゴブーストの専用アプリの良い点と残念な点についてまとめました!
いいところ
- 70種類以上のプログラミングブロックを使用できる
- 条件分岐、数値演算、関数が使用できる
- スマートフォンと接続できる
- チュートリアルを見ながら、子供ひとりで楽しめる仕様
ざんねんなところ
- 教育用のカリキュラムがない
- 組み立てモデルが6種類+拡張3種類しかない
- PCと接続ができない。(スクラッチならPC接続可)
プログラミングソフトとしての機能はレゴブーストアプリのほうが応用が効く点で優れています。
しかし、マニュアル通りに作るだけだと、プログラムも指示通りに配置するだけで終わってしまい、
学びの要素が弱くなってしまいます。
そこでレゴブーストでWEDOのようなレッスンを行いたい場合は、
「レゴブーストを使ってWEDOアプリの課題に取り組む」がおすすめです!
アプリはどちらも無料でダウンロード可能です。
実際に使ってみると、その違いがよくわかります。
4.レゴブーストでWEDOの教材を使ってみた。
レゴブースト導入の悩みどころはカリキュラム・教材の有無ですよね・・・
レゴブーストの充実したセンサーとブロックを使えば、WEDOのカリキュラムに取り組めるのでは?と考え、実行してみました。
結果
なんとかなるが工夫が必要
工夫する過程を楽しみたい方や、DIY気質な方にはとてもオススメです。
WEDOで制作する科学探査機マイロをレゴブーストで作ってみた。
WEDO版よりちょっとパワーアップしてます。
パワーアップポイント
・首と腕の関節が1つ多い
・タイヤが両輪別駆動→カーブや旋回動作が可能
・カラーセンサーで色の識別が可能
作り方を写真でさくっと説明します。
右側面
左側面
裏面
ボディ
タイヤ
かお
アーム
電子書籍でステップバイステップの組立説明書を公開していますので、こちらもどうぞ。
kindle unlimited の無料体験を使えば、0円ですよ。
スクショして退会してしまいましょう。笑
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結果
レゴブーストのブロックでWEDOの課題ロボットを作ることができた
レゴブースト版マイロで、WEDOアプリの課題にチャレンジ
ロボットは作れることがわかったので、課題に取り組んでみます。
WEDOのカリキュラムは、
調べる→組み立てる→プログラムする→動きや形を変更する→発表する
の流れで進められています。
今回は、入門編Bの「マイロのモーションセンサー」に取り組んでみました。
以下 LEGO Education WEDO2.0アプリより引用しております。
物体検出が課題のようです。
動画で、どんなロボットを作るか・どんな課題に取り組むかが説明されます。
組み立て済みなので次に進みます。
プログラムです。
モーションセンサーが反応したら、マイロが止まるプログラムを作ることが課題のようですね。
ブーストアプリでも、問題なく組めますね。
最後に発表。課題ができたら、動画を撮って記録。動画に残すのはいいですね。
動画を使って、自分で作ったロボットをだれかに紹介する。
人に教えることで、わからないことが明確になるので、学習のまとめや、復習に最適ですね。
結果
レゴブーストで作ったロボットでWEDOの課題に取り組めた
世界中で使用されているレゴロボット教材をおうちで取り組んでみてはいかがでしょうか。
おうちでレゴWeDo2.0に取り組む場合は、Z会のテキストがコスパいいですね。
親用と子ども用のテキストの両方あるのは助かりますし、
課題添削サポートも含まれるので、親子とも、挫折しにくいのがポイントです。
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まとめ:レゴブーストとレゴWeDo2.0の良いところを組み合わせて、ロボット教育を楽しもう!
以上、レゴブーストとWEDO2.0の比較でした。
教材やカリキュラムなどの情報は、ネットやYOUTUBEで無料で手に入る良い時代ですが、ハードウェアは無料では手に入りません。
なので、当ブログは、
ハード側は安くて多機能なものを購入。
情報や教材などのソフト側は工夫して手に入れよう。
という方針です。
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プログラミングのことはよくわからないって方にも
技術的なことを自分で調べて進めるタイプの方にとっても、
プログラミング教育・STEAM教育の実情がわかる付属資料は必見ですよ。
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まとめ
レゴブーストは、低価格でモーターとセンサを制御を楽しめる、コスパの良いロボット教材なのです!
価格がネックでWEDOやロボット教室を諦めていた方の参考となれば幸いです。
価格は日によって変動するのでamazonで確認してみてください。レビューも参考になります。
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